弁当箱

2024年01月16日

ゴメン!

 

年を取ったことが原因なのか  はたまた自分だけなのか  よくわからないが

 

急に子供時代のことを思い出す

 

性格的に  イヤなことは  すぐ忘れようと  頭の隅に置く

 

それは  子供の頃から現在も一緒かもしれない

 

すでに忘れていたことや  気にしてなかったことが  ボーーンと  目の前に出てくる

 

長男が  いつも持って行く弁当が  昼頃帰宅したら  置いてある

 

「しょうがないな、また忘れて  かあちゃんに怒られるぞ」

 

なんて思いながら  弁当のイヤな記憶が・・・・・・・・(50年以上前の小学校2年時)

 

当時の運動会の昼飯は  今みたいに親と一緒に食べるのではなく

 

親の作る弁当を教室で  一人一人机で食べる形でした

 

午前の競技が終わり  教室に戻ったら  クラスの友達・桐くん(仮名)が

 

俺の弁当を開けているではありませんか  

 

母親の料理が上手じゃないのは  子供ながら知っていて  恥ずかしいやら見られたくないやら

 

誰にも見せずに  隠して食べるつもりだったので  私の怒りがマックスです

 

いきなり  桐くん(仮名)に叫びながら殴りかかり  相手は泣き出し  先生が止めに入ります

 

「どうしていきなり乱暴なことするの!」  先生の一言で  私が反論しようとして弁当箱を見ます

 

あ・あ・あれ~?

 

並べてある中身は  おいしそうで色鮮やか  イヤな予感が  弁当のフタを見ると

 

私のはヨット  桐くんのはライオンの絵柄  弁当箱の青色が同じだったので  間違えました

 

やっちゃいました  相手はなぜ殴られたのか訳わからないし  私はバツ悪くて黙ったまま

 

その後  給食の三角パックの牛乳を  先生から取りに行けと言われ

 

長ーーーーーーい廊下を  泣きながら  走りました

 

桐くん(仮名) 50年前だけど  いきなり殴ってゴメン!

 

弁当には素敵な記憶や思い出が詰まっていますね

 

弁当箱